訪問看護ステーションと薬局を運営する株式会社ピースコネクト(本社:宮城県仙台市、代表取締役社長:岡本直也)は、2024年2月4日付で地域連携室を創設しました。今後は地域の行政や医療、在宅支援サービスとの連携を図ります。
地域連携室の室長には、訪問看護ステーションピースコネクトの管理者である茅野翼が就任。茅野は同日付で、株式会社ピースコネクトの執行役員にも就任いたしました。
地域連携室創設の背景
厚生労働省による地域包括ケアシステムの推進により、高齢者が住み慣れた地域で人生の最期まで自分らしい暮らしを続けることができるようになってきました。一方で、高齢者以外の子育て世代などが対象になると、地域の行政と病院、サービスを提供する事業所の連携が取れていないという現状があります。
例えば、低出生体重児などでNICUに入った子や双子三つ子は退院後、訪問看護などの支援サービスの対象者であるにも関わらず、病院からそのまま自宅に戻り、両親のみでケアを進めるケースも多く見られます。しかしその両親が、育児と介護を担うダブルケアラーである場合もあります。今後もダブルケアラーは増えることが予想されていますが、ダブルケアに関する相談先はまだ少なく、適切なサポートを受けられずに地域から孤立してしまう人も多い状況です。
私たちはこのような現状を打破するために、地域連携室を創設いたしました。
地域連携室は、各地域で過ごす方々が必要な時に必要なサポートを受けられるよう、各地の行政と病院、サービス事業所や企業とその家族などを繋ぐ役割を担います。今後も株式会社ピースコネクトでは地域医療と子育て文化の発展に寄与すべく、各地の関係機関と連携してより住みやすい地域を整備してまいります。
執行役員 兼 地域連携室室長 茅野翼 プロフィール
1992年2月21日生まれ。新潟県新潟市出身。地元新潟の看護学校を卒業後、関東の回復期病院・急性期病院に従事、子どもの出産を機に仙台へ転勤。
仙台では総合病院の手術室管理者に従事。看護師としてオールラウンドに働く中で、地域で生活するかたの支えとなっていくことが必要と感じ、訪問看護師としての歩みをスタート。
訪問看護師として働く中で、ファイナンシャルプランニング技能士3級の資格も取得。
あらゆる医療相談に対応できることを強みとし、地域の医療の発展に努めています。
執行役員 兼 地域連携室室長就任にあたってのご挨拶
この度、株式会社ピースコネクトの執行役員 兼 地域連携室長に就任することとなりました。
病院などの大きな医療機関では、地域連携室は馴染みのある名前かもしれません。地域連携室では、入退院の支援や退院後の在宅生活で活用できる既存の社会資源の情報提供など、大切な役割を担っています。
今回、病院ではなく訪問看護ステーションを運営する企業の地域連携室ということで、在宅を中心に地域で生活される方々のQOLを高めていくために、何か困ったことがあったら気軽に相談ができるような場所を構築していきたいと思っています。
地域の発展のために限りある資源をうまく『コネクト』し、「医療」「介護」「予防」「住まい」「生活支援」が一体的に提供されることを目指していきます。